大腸がんのすべてがよくわかる

大腸がんの転移

がん細胞がリンパ液や血流に乗って離れた場所で新たに腫瘍を作ることを遠隔転移と呼びます。

大腸がんでは粘膜より下の層にがんが浸透している場合、目には見えなくともリンパ節や他の臓器に転移している可能性があります。
 

大腸がんが転移しやすい場所

大腸がんの転移大腸付近にはリンパ節が豊富にあるため、リンパ節への転移が多くなります。

また、大腸がんの血行性転移で考えられるのは、肝臓・肺・脳となり、他にも、骨・腎臓・副腎・皮膚・脾臓などにも転移する可能性があります。

腎臓・尿管・卵巣・腹膜については大腸と隣接している臓器のため、大きくなった大腸の腫瘍が直接触れることで浸潤したり、播種が起きることがあります。
 
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転移による症状と治療

大腸がんから転移した場合、その転移箇所によって症状が異なります。

転移が確認されると大腸がんのステージはⅣ期にあたるため、抗がん剤や放射線での治療が優先的に選択されます。転移先に応じてのそれぞれ治療法が変わってきます。

■リンパ節への転移
リンパ節へ転移が確認された場合、腹痛や腰痛といった症状が現れます。また、リンパ節に発生したがん細胞が腸を圧迫することで、下痢や便秘など便通異常といった症状が起こります。

リンパ節への転移が確認された時点で、大腸がんはステージⅢ期となり、優先される治療は転移先のリンパ節や転移の可能性がある部位をすべて手術で取り除くことになります。

手術後、再発を予防するために抗がん剤治療が行われることがあります。

■肝臓への転移
肝転移による症状では、易疲労感(疲れやすい)・全身倦怠感・微熱・血液検査での肝機能系データの悪化・腹痛・背部痛・季肋部痛・黄疸などが考えられます。

また、肝臓への転移に対しては、手術による切除・肝動注療法・熱凝固療法などが行われます。

■肺への転移
肺転移の症状では、咳、血痰、喀血、息苦しさ、血中酸素量の低下などが現れることがあります。肺への転移に対しては、手術切除や放射線治療が行われます。

■脳への転移
脳転移による症状では、転移した脳の部位や大きさによって症状が大きく異なってきます。頭痛・嘔吐・けいれん・手足のしびれ・麻痺・視力障害・言語障害など、様々な症状が考えられます。

脳へ転移した場合の治療は、手術と放射線療法がありますが手術に関しては転移した部位が限られ、後遺症のリスクが低い場合に行われます。また、放射線療法では、定位放射線照射と全脳照射があります。
 

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